境界線のその先は

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 徳香が信久の首に腕を回した途端、信久に抱き上げられベッドの上に寝かされる。 「徳香……いい?」  乱れた呼吸の中、信久は徳香に尋ねた。 「……本当はシャワー浴びたい」 「無理。こんなに可愛い徳香を前にして待てないよ……」 「信久ってば……可愛いって言い過ぎ……」 「だって可愛いから仕方ない」  キスをしながら服を脱がされていく。しかし今回は徳香も信久の服を脱がせる手を止めないかった。  信久と早く愛し合いたい……彼が欲しくて気持ちを抑えることが出来ないの。  信久は徳香の胸の頂を指で弄り始め、それから首筋に舌を這わせながら胸に到達すると、今度は舌と指で徳香を煽る。 「徳香……この間は痛みとか大丈夫だった?」  胸に熱い息がかかり、力が抜けていく。 「ん……全然……っていうかすごく気持ち良かった……」  徳香の呟きに、信久は思わず固まった。そして嬉しそうに顔を真っ赤に染める。そんなふうに言われたら、もう抑えなんて効かない。 「信久……?」 「……なんでもない。この間は最後だと思ったから、かなり前戯に時間かけたんだよね……。それが良かったのかな」 「……知らない。そういう恥ずかしいこと言わないで」  徳香の上気する色気たっぷりの顔に欲望が抑えられない。彼女の中を俺だけで埋め尽くしたい……でもこの間のセックスが良かったと言われたら、もう少し焦らす必要がある。  信久は徳香の足を開かせ、指を使ってゆっくり解していく。それから彼女の唇を塞ぎ、舌を絡めながら彼女を存分に味わう。 「はぁ……なんか信久に食べられちゃってるみたいだよ……」 「うん……徳香すごく美味しいよ……でもまだ食べ足りない……」 「もう……信久のエッチ……」 「あはは。褒め言葉として受け取っておくね……」  再び唇を塞ぎながら、信久は徳香の中に入っていく。 「徳香……愛してるよ……」 「私も……愛してる……んっ……」  信久の動きが激しくなり、徳香は絶頂を迎えると、ぐったりとベッドに沈んだ。
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