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「ごめんね白いヒョウさん。ここが縄張りとは知らなかったんだ。
僕の名前は『ショジ』。トラのショジだよ。
彷徨い歩いてたら、この雪の山岳に来ちゃったんだ。悪気はないよ。」
「ふーん。そうなんだ。解った!!
白いヒョウ?俺はユキヒョウだよ。俺の名前は『ルロ』!!よろしくな!!」
子トラと子ユキヒョウ。2匹は暫く顔を見合わせていた。
「僕、両親を密猟者に殺されてさ。今みなしごで自分の生き方探しの旅に出てるの。」
「俺もそうだ。親は人間にこの白い毛皮を重宝がられて、殺されてさ。俺ひとりでこうやって生きて行こうと決めたのさ。
無頼派のユキヒョウだぜ。」
「お仲間だっ!!」「お仲間っ!!」
子トラのショジと子ユキヒョウのルロは、お互い抱き締めた。
「僕の故郷のジャングル・・・人間の開発者入って切り開かれてさあ・・・」
「俺のテリトリーの雪原だって、ここんとこ暖かくなって、段々狭まってきて・・・」
「やっぱりお仲間だっ!!」「うんお仲間っ!!」
子トラと子ユキヒョウは、お互いじゃれ会い、お互いの鼻をすり付けて友情を深めていった。
「はーーーーーっ!!僕の息の煙こんなに出るぞーーっ!!」
「じゃあ俺も!はーーーーーーーっ!!どんなもんだいっ!!俺の方が息の煙が大きくなったぞっ!!」
「よーし!!僕の実力をっ!!はーーーーーっ!!」
「まだまだっ!!はーーーーーーーーっ!!」
雪が降りつもった山林の中、友達になった子トラのショジと子ユキヒョウのルロは駆け回り、取っ組み合いをしたり、転げ廻ったりしてお互いはしゃいで一緒にしばし遊びまくってた。
雪雲の合間の鈍い太陽の光が、樹氷が煌めかせていた。
~子トラのショジ物語・ショジと雪豹~
~fin~
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