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「うー寒い寒い。僕、やっぱり寒いとこ苦手・・・僕がアムールトラみたいは寒冷地耐性のあるトラだったら良かったのになぁー。」
子トラのショジは、雪が降り積もる1面銀世界の雪原の中を太い脚を踏みしめて歩いていた。
ギュッギュッギュッギュッギュッギュッギュッギュッギュッギュッギュッギュッギュッギュッギュッギュッギュッギュッ、
「うわー面白い!!この白い地面の感触!!たまんねーーー!!」
子トラのショジは、雪原に脚を踏み入れる度に付く深い足跡にジャンプしてはしゃぎまわった。
びゅーーーーー!!ごおおおおおおおお!!
「って、はしゃぎ回ってる場合じゃねぇーーー!!」
子トラのショジは、いきなり吹いてきたブリザードにすっかり視界を奪われた。
「うわーーー!!真っ白!!全部真っ白!!見えない!!前が見えない!!」
ホワイトアウトした世界にただ1匹。
子トラのショジは、吹き荒れる吹雪に煽られながらズンズンと雪原を歩みつづけた。
びゅーーーーー!!ごおおおおおおおお!!
「何処だよー!!此処は何処だよーーーー!!」
子トラのショジは、元いた燦々と太陽が降り注ぐジャングルの山林がこいしくなった。
「帰りたい・・・今すぐ帰りたい!!
早くこの悪寒地帯から逃れたい!!
でも、成り行き任せでこんなとこまで来ちゃったんだ・・・!!
バカバカっ!!僕のバカっ!!」
びゅーーーーー!!ごおおおおおおおお!!
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