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同名(どうめい)
同じ名前なのに私は地味で誰にも愛されなくて、もう一人は明るくてみんなに好かれていて、頼られている。
、、、どうして?
どうして私はいつもひとりぼっちなの?
どうして私はいつも愛されなくて
同じ名前の他人が愛されているの?
、、、羨ましい。いつもいつも私じゃない
同じ名前の「アイツ」がちやほやされて周りに人がいて。
、、、憎い。「アイツ」が憎い。
、、、違う。アイツの存在が、私より愛されているアイツの存在が、羨ましいんだ。
でも、いつまで経ってもアイツの代わりになれない。
、、、疎い。ウザい。
神様は、なんて理不尽なのだろうか
同じ名前、同じ苗字ってだけで、周りはすぐに比較したがる。
「同じ○○でも、あっちの方が可愛いよな」
(やめろ、、、)
「分かるわ〜あっちの○○さんは料理もできて器用だし」
(やめろやめろやめろ、、、!)
「そうそう!でも、」
とっさにその場から逃げる。だが、それに追い討ちをかけるかのように、その言葉は聞こえてしまった。
「アイツは、顔だけ美人なだけで何も良いところなんて無いよな」
その言葉は私の心に、二度と治ることの無い深い傷となって、私に「信頼すること」をできなくさせた。
その時、私は誓った。
もう、誰も信じない。
私を認めてくれる人なんていないんだ、と。
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