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係の方が私に駆け寄り、申し訳なさそうに言う。
「皆様お揃いでないのに申し訳ありませんが、ご住職様のご予定がありまして、これ以上過ぎてしまうとお経を短縮させていただかなければならないのですが、どう致しましょうか。」
私は恐縮しながら「姉たちには連絡しましたので、もう始めてください。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。」と伝えた。
そこに姉たち揃って登場。
すぐに訳を話し、美波には着席してもらい、里美たち親子には、着替えたらそっと中に入るよう伝え、私も着席した。
里美は「時間間違えちゃったんだね。」と笑っていたが、美波は溜息を吐きながら「ちゃんと確認しろって言っておいたのに。」と渋い顔をしていた。
私は。
多分鬼の形相だったろうと思う。
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