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50年間。
色んなことがあった。
人間誰しもがそうだろう。何もない人生なんて存在しない。
家族への怒り、憎しみ。
これまで出会った人の優しさ、対しての感謝、時には裏切りや憎悪。
それらの経験や思いというのは、私がこの世に存在しているからこそであり、今生きているからだ。
過去は消えることはない。
忘却した記憶は蘇るものだ。
だけど。
過去がなければ今はないし、辛く悲しい思いを経験したからこそ、人の辛さや悲しみを、それがほんの少しだとしても理解することが出来るのだと私は思っている。
嬉しいと感じるのは、辛いことを経験したから。
人を愛おしいと想えるのは、人を憎んだことがあるから。
人間として生まれ、余生があとどのくらい残っているのかはわからないけれど、今私はとても幸せだ。
不幸だと思えば、きっと負の法則が働き、幾らでも不幸になるだろう。
これから先も、双極性障害という病と上手く付き合っていかなければならないけれど。
もしかしたら、この先死に関わる病が私を襲うかもしれないけれど。
先のことは誰にもわからない。
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