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『──本部より、宵からギフトが届いています』
「処分してください。なぜ毎度ワタシへ連絡する必要があるのですか」
『……ですが、手作りの花かんむりを受け取っております。日が経てば枯れてしまいます』
「ギフトの中身は関係ありません。処分してください」
『────っ、かし、こまりました』
痛みなど感じないはずのワタシのどこかが、チクリ、針で刺されたような刺激を受けた気がした。
善が五歳になる頃には、七五三というイベントに参加することになった。
「なんで?」
千歳飴で口の周りを汚しているその口で、最近はよく疑問を投げるようになった。
「粘り強くいつまでも元気で健やかに成長するようにとの祈願が込められている飴だから、舐めるのです」
「ママは食べないの?」
「ワタシには消化器官も、飴を舐める為の唾液も分泌されません」
「飴が残ったらどうするの?」
「隣のお部屋の子にでもあげましょう」
「しりとりしよ!!!」
「唐突ですね」
おむつも取れて、言葉もよく話し、走る速さも増した。
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