この無限ループからの卒業……出来ると思ったかそいつは幻だ

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マザーの大いなる一言に言葉もなく膝から崩れ落ちる島ちゃん。 島ちゃんが戦闘不能になった。 目は虚空を見て、口はパクパクしておる。 やべぇな、あれ。 そんな屍状態な息子を見下ろしながら、更に畳み掛ける島ちゃんマザー。 「女はね、不倫をする生き物なの!そして、私はこういう人間なのよ!不倫をしないと生きていけないの!愛されていないと不安なのよ!愛がないと息も出来ないの!」 ひぃぃん。 なんかおばあちゃまが怖い事言い出したよぅ(泣) しかし、しかし――! 屍状態の島ちゃんからは全く返事はない。 というか、聞こえているのかどうかも怪しいレベルだ。 すると、そんな――茫然自失状態の息子の様子に何故か気を良くした島ちゃんマザーが更にラッシュをかけてくる。 「不倫はね、謂わば本能なのよ!それに、不倫出来るってことはモテるってことなの!モテるってことは、生き物として優れてるってことなのよ!つまり、私は超優良な雌ということなの!!」 いつの間にか話題が種の起源みたいな話になってるカオス。 まぁねー、確かにモテなきゃ不倫は出来ないからね。 だが、かと言って不倫が良いことか悪いことかというと、断然悪いことな訳だが。 けれど、島ちゃんマザー略してシマザーは「不倫=人として優れている」という持論を展開して譲らない。 恐らく、本気で「不倫出来る人間は人として優れている」と思っているのだろう。 ここまで来ると、思い込みとはいえ立派なものだ。 と、母親が展開する超理論があまりにもあまりだったからか、屍状態だった島ちゃんが反論を開始し出した! 「確かに、選ばれなければ不倫は出来ない!だから、容姿は優れているのかもしれません!でもっ!心は!精神は!劣っている!人間ではない!」 島ちゃん渾身の一言! すると、島ちゃん渾身の一言が気に入らなかったのか、シマザーが更に目をつりあげる! そうして、一言――! 「はぁ?!劣っている?!人間ではない?!よくも言ってくれたわね!なら、あんたの嫁はどうなのよ!折角だから、教えてあげる!あんたの嫁だって浮気してるんだからね!」 おぉぅふっ?! シマザー、マジ会心の一撃! 島ちゃん、思わず再度膝をついた! 「よ、嫁、が、浮……気……?!」 知りたくなかった事実に島ちゃん立ち直れない! ダウンか?!これはダウンしてしまうのか?!
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