潜降06m 5月の風のMAIL

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潜降06m 5月の風のMAIL

『—な、なんですって! 失礼なっ! 桃は伯母がつけたんですよ。柿が桃になったらおもしろいでしょ٩(ˊᗜˋ*)و そんな軽い感じだったらしい....です。それじゃ、明日がいい日になりますように! おやすみなさい (ꈍ﹃ ꈍ)スヤァ…』 ~送信~ @@@@@@ 「あいつー! 小早川め~! 最後まで私に『お酌しろ』『料理がないぞ』とか、私はお前の嫁じゃないぞ!! っての! どこかの団体に言いつけちゃうぞ! ..宮野さ~ん、ありがとうございまふ。へへへ。いつも、いつも ..優佳ちゃんにもよろしく言っといてね~」 「しょうがない奴だな。わけわからねーな。ほら、起きろ。お前の家の前だぞ」 「あ、ぁい。はい。あぁ、家ですね。ありがとうございましゅ、す」 「大丈夫か。階段落ちるなよ」 「 ..へへ、了解です! ..おやすみなさいです」 今日、私の実習生としての12カ月+1日が終了。 そしてそのお祝いとして研修生の人たちが送別会を開いてくれたのです。 ・・ ・・・・・・ 翌日の昼、工場内にあるシャワーを浴び、気持ちをさっぱりさせると、毎朝、部長へ提出していた行動計画表を見返した。 そしてそれを部屋の本棚に立てかけると、1F事務所にある自分の机に、今まで使っていたマニュアル、テキスト、資料を収める。 窓を開け、5月の風が髪を揺らすと、心の中でそっとつぶやいた。 (私、明日からここで働くんだ) ・・・・・・ ・・ その日、その夜、その事を遠く沖縄にいる砂川(さがわ)さんにメールした。
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