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エメラが目を開けるとそこは学校だ。
学校のクラスの中。
しかしなんとなく皆の視線が物珍しい物を見るような形で刺さっている。
「あ、…あれ?…。」
エメラは少し不安になりゆっくり逃げるように教室を出た。
「……な…なんだろ?…バッカスと入れ替わって…それから…えと…そうだ!宝石!」
一人で慌てふためくエメラの後ろにトパーズが現れる。
「…何ー?エメラちゃん?さっきまでの強いあなたはどこに行ったの?」
「え?…ええ~っと。」
「…それに…見つかったのかな…ほ、う、せ、き。」
「いや、それが…。」
「何でもいいのよ…1割で250万ピネア、よろしくね。」
トパーズは笑顔で去っていく。
「…どうしよ…このまま…宝石を見つけないと…。お父さんは捕まるし…。宝石は鏡の向こうにあったし…。」
エメラは頭を抱えていた。目を閉じて色々と情景が浮かぶが、そこで頼りになるのはステンの姿だ。
「…ステン君…ステン君なら、相談に乗ってくれるかもしれない…。」
エメラは学校を探し回った。しかしステンの姿を見つけることは出来なかった。
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