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「…クソっ!何でバレたんだ!」
「ここで見つかるのは想定外だ。」
黒服の4人組は屋根をかけながら、下や横から照らされる光を避けながら逃げていく。
「…犯人達は東に向かって逃走中!応援をお願いします!」
「こちら第2班東に回ります!」
「こちら3班も合流し、東を封鎖します。」
警察達も指示しながら動いていく。その指示を聞きながらアンバー刑事は少し眉をひそめる。
「…東に……今は屋根が沢山あるが…。」
アンバーの記憶には東に大きな建物は無い。
逃げるなら北の方がいい。
「東に回るのは一隊でいい!残りは北へ回れ!」
「え?」
「東に行くのはしないはずだ、早く!」
「しょ、承知しました!部隊は北へ!」
アンバーは指示をしながら、犯人たちを追いかけて、街へ。小さくなるアンバーと強盗団。
エメラは何故か胸騒ぎ止まらず、アンバーを追いかけるように街へ。遅れてしまったので何とか警察が照らす明かりを頼りにエメラは街をかけていく。
強盗団は照らしてくる警察の光を確認する様にしながら逃げていく。
「おい!お前、わかってるんだろな!」
「はい。」
「じゃあとっとといけ!」
強盗団の一人は更に加速して東に進んでいく。
それを警察も。そしてエメラも追いかけていく。
しかし、東に進んでいくのは強盗団の一人だけ。残りの三人は光が離れたのを確認すると北へ進行方向を変える。
「よし!囮作戦成功だ!」
「このまま、山の方へ行ければ!」
強盗団三人がある程度街から離れた時だ。屋根の上なのに正面から強烈な光が。
「うっ?」
「なんだ!?」
そこにはアンバーの指示で先回りした警察達が居たのだ。
「お前たちはここで逮捕する!」
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