オタマジャクシの降る町で
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ぽとりと窓に何かが当たる音がした。立ち上がり部屋の窓を開けた。雨が降ってきたのかなと思った。でも違った。窓の外に手を伸ばすと手の平に黒い小さな点々が乗っかった。ぬるっとした感触。つるりとした表面にぷくぷくの体。手の中でジタバタと動くそれを見て私は台所に行った。グラスに注いだ水の中にオタマジャクシを入れてから傘を掴んで外に出た。
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