後片づけ

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 強引に口を離して、その手を掴んだ。 「なんで? もうこんなに濡れてるのに?」  指が割れ目を辿って、ピクリと身体を震わせてしまう。  でも、その質問の答えは用意してある。 「だって、付き合ってもいないのに、おかしいじゃない!」 「だから、付き合おうって言ってるじゃないか」 「だから、好き合ってもいないのに、付き合えないって言ってるじゃない!」  私の答えは完璧だったはずなのに、進藤は口を歪めて笑うだけだった。   「それなら、どうしてここに五回も俺を受け入れたんだ?」  そう言いながら、指を挿し込んでくる。 「あんっ」  中を擦られて、脚の力が抜けそうになる。  でも、お腹に回された進藤の手がしっかり私を支えている。支えるというより逃げないように拘束されているみたい。 「どうして、って……」    最初は緊急事態だったでしょ? あとは……?  よくわからない。  成り行き? 「よく考えてみろよ。お前も嫌じゃなかっただろ?」 「そ、う、だけど……」  指を増やして抜き差しされ、親指で愛芽を押されると、快感で思考が曇ってくる。
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