後片づけ

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 片手が離れ、後ろでピリリとなにかを破る音がする。腰を引き寄せられたかと思ったら、挿入された。 「ああッ」  一気に奥まで貫かれて、声をあげてしまう。  後ろからなんて初めてで、いつもより深い気がする。  掴んだままだった進藤の腕とキッチン台にすがって、崩れ落ちそうになるのを耐える。 「ほら、こうやって、すぐ俺を受け入れる」    耳元に舌を這わせて、進藤がささやく。  ぞくんとして、首をすくめた。 「そ、それはあんたが勝手に……」 「でも、なんの抵抗もしてないじゃないか。それとも、誰でもいいのか?」 「そんなわけないじゃない!」 「じゃあ、やっぱり俺だから受け入れてるんじゃないか」  顔は見えないけど、笑いを含んだ進藤の声に腹が立つ。 「だいたい、なんでこんなところまでゴムを持ってきてるのよ!」 「そりゃあ、夏希とヤれるチャンスを逃すわけにはいかないからな」  堂々とそう言い、胸をむにむにと揉んでくるヤツに、あきれる。 「そんなに……好きなの?」 「あぁ、好きだ。夏希、好きなんだ」 (そんなにセックスが好きなんだ……)
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