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そんな切実な声で、余裕のない声で言わないでよ。誤解しちゃうから。
なぜだか胸がきゅうとなる。
それがなんなのか考える前に、進藤が突き上げ始めて、脳が痺れる。快感に支配される。なにも考えられなくなる。
「はっ、あっ、ああッ、ん、はあっ……」
お尻に進藤の身体が打ちつけられる。
最奥を突かれて満たされて、気持ちよさに喘いだ。
「夏希……、こっち向けよ」
進藤が私の肘を掴んで、振り向かせる。
丸い黒目がちの目がすがめられ、熱く私を見る。
性急な様子で、口をつけてくる。
(そうだ。私はこいつのコレが好きだった。この余裕のない顔も。だから、受け入れちゃうんだ)
理由がわかって、スッキリする。
そんな冷静な私と、キスをされながらいいところを擦りあげられ快楽に溺れている私がいた。
背中を反らして、お尻を突き出し、昇りつめるまであっという間だった。
「ん、あああーーーッ」
ガクガクと脚が震えて、猛烈な快感が背筋を走る。
そこに何度か進藤が打ちつけてきて、止まった。
「はぁ……はぁ……」
荒い息が耳元で聞こえる。
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