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くちゅっ
内腿を撫でていた進藤の手がとうとう私の潤んだところを擦った。
その頃には、私は全身熱くなって、とろんとしていた。
進藤にはいろんなところを触られ、唇をつけられた気がする。
悔しいことに、進藤の愛撫は的確に私の性感帯を暴き、快感を与え、欲望に火をつけた。
(慣れてるんだろうな)
初めての時はなにがなんだかわからず、ただただ痛かった。だから、こんな蕩ける感覚を味わうのは初めてだった。
(この先はどうなるの?)
そう思った瞬間、彼の指が入ってきた。
痛かった記憶に、ビクンッと身体を強ばらせてしまう。
でも、実際は気持ちいいだけで、なだめるようにキスをされて、中をぐちゅぐちゅ擦られた。
「ん、んっ、はぁ、んん〜っ、あああっ……!」
気持ちいいがどんどん溜まっていき、頭の中で弾けた。
「はぁはぁはぁ……」
ぐったりと進藤の肩に顔をあずけて、激しい息をつく。
その私の耳に進藤がささやいた。
「なあ、いいか?」
視線をあげると、熱い目をして苦しそうな進藤が私を見ていた。
太腿にはさっきから硬くて熱いものが当たっている。
私は魅入られたようにうなずいてしまった。
うれしそうに頬を緩めた進藤はキスすると、そばにあったデイバッグを引き寄せた。
なにをするのかと思ったら、ゴムを取り出し、手早くつけた。
(なるほど。やっぱり慣れてる)
私の脇に手を差し込み持ち上げ、向かい合わせにする。
私が進藤に跨っているような姿勢だ。
そして、ぬるぬると私の真ん中に自分のものを擦りつける。それが敏感なところに当たり、電気が走った。
「あっ、やぁ……ぅん……」
私はその気持ちよさに耐えられず、進藤の首元にしがみついて、その肩に顔を埋めた。
くっと笑った進藤は私の腰を掴み、ずぶりと深く突き刺した。
「ああっ!」
脳が痺れる快感。なにこれ。気持ちいい。
そう思ったのに、突き上げられるとそれ以上の快感が押し寄せて、私は喘いだ。
「あっ、やっ、やぁ、んんっ」
腰を持たれて揺すぶられて、背中を逸らす。
「安住の中、やばっ。むっちゃ気持ちいいっ」
興奮したようなつぶやきが聞こえる。
進藤も気持ちがいいらしい。それはよかった。
余裕のない彼の様子が小気味好い。
ガツガツと奥を抉られ、揺れる乳首に、進藤が吸いついた。
「あっ、ああ、あああーーッ」
私は進藤に胸を押しつけながら、達した。
その拍子に彼もイったようで、私をギュッと抱きしめ、びくりと肩を震わせた。
しばらく二人で息を荒らげ、抱き合っていた。
進藤の思い通り、身体はポカポカで汗ばんでさえいる。
離れようとすると、チュッチュッとキスをされた。
こんな甘い顔の進藤も見たことはない。やっぱり顔がよくてムカつく。
「もういいでしょ? 十分温まったわ」
立ち膝をして、彼を中から追い出すと、進藤が驚愕の表情を浮かべていた。
(なにをそんなに驚いてるのかしら?)
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