そういうのは気付かない内になっているもの。

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 それからしばらく純からの連絡はなく、今まで通りの平凡な日々を送る太一の元にお隣さんが訪ねてきた。 「………引っ越す事になって………」 「…………え!!そんな…………」  ショックな気持ちを隠し切れないでいる太一に、勇気を出して事の全てを打ち明けた。コクリコクリとただ黙って頷いて聞く太一に、長谷川は平謝りをして出て行った。畳の上に寝そべり、純が読みかけたママロボを手に取る………。 …………そりゃそうだよね、こんな僕にそんな簡単に友達なんて……浮かれすぎだよ。  その時、誰かが玄関をノックした。急いで立ち上がり、覗き穴から外を確認する。 「…………!!」
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