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あなたと出会ったのは、雪が降り積もる寒い日。
覚えていますか?
私を見つけたあなたは、優しく笑いかけてくれた。
あの時、私の小さな心が震えた。
それから、会うたびに甘い言葉を、微笑みをくれるあなたに、警戒していた。
だって、慣れない事だったから…
あなたの優しい言葉や温もりが、私の周りにハラハラと舞い落ちる。
まるで桜の花びらのように。
あぁ、
共に過ごした月日が、足早に去っていく。
いろいろあったけど、私、幸せだった。
今、一人になったけど
大丈夫。
あなたがくれた想い出が、言葉が、
こんなにも降り積もってる。
花びらは、私を埋め尽くし、
暖かい。
あなたを見送れて良かった。
あなたを一人にさせなくて、よかった。
さみしがり屋のあなたを、置いていかずにすんで…よかった。
私はあなたが迎えに来るまで、ここで待ってる。
あなたがくれた花びらに埋もれながら。
だから、心配しないでね。
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