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泣き声
香帆は引っ越しから1ヶ月ほど経った夜中に、子供の泣き声を聞いた。
ごく近所のようだ。
最初は、夜中に目が覚めてしまった子供がぐずっているだけだろうと思った。
だが、泣き声はどんどんひどくなる。
その一方で、大人の声がなかった。
まだ幼児の声だ。
1人でいるわけではないだろうに。
そこまで考えて、ハッとした。
親に何かあったのだろうか?
香帆は慌ててパジャマから外着に着替えて、声を頼りに子供の家に向かった。
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