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ーー…
「はあ、はあ……」
寝室に移動した後、お互い裸になり抱き締め合いながら、何度もキスを交わした。
その間、手と口で何度かイカされてしまった。
俺ばっかりされるなんて……駄目だ。俺も竜崎さんを気持ち良く、させたい。
俺はゆっくりと上半身を起こすと、竜崎さんの自身にそっと指先で触れた。
「お、俺もします。その……口で」
「え? いいって、啓人は無理しなくて」
「む、無理なんかしてないです」
竜崎さんのことが好きだから、気持ち良くなってほしいと思っただけだ。
俺は竜崎さんの自身に、そっと口元を寄せた。
口でするなんて初めてだけど……自分がされて気持ち良かった時のことを思い出しながら、その行為に及ぶ。
「……っ」
竜崎さんの身体が、僅かにピクンと跳ねたのが分かった。
歯を立てないように、ゆっくり慎重に舐め上げていく。
上手く出来ている自信なんてないけれど、口の中で彼のものが大きく硬くなっていく。
気持ち良くなってくれていると思っていいだろうか。
「竜、崎さん……んむ、気持ちい、ですか……?」
「気持ち良い、ヤベ、イキそう……啓人、離していいから……」
離していいと言われたけれど……イキそうになってくれているのが嬉しくて、俺は彼のものを口に含んだまま舌を動かすのをやめなかった。
「あ、バカ、ぁ、出ちまう……っ」
「んっ……」
口の中に、粘っとした苦いものが広がる。
……口でイッてもらえた。嬉しい。
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