閨魔法※

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閨魔法※

私の腕の中に落ちてきた、この美しい獲物は今日も蕩けるような表情を浮かべている。 シンは魔法のない世界からやってきたらしく、魔法に強い憧れを持っている。素質も有った様で、簡単に習得していく。 一方、私の放つ閨の魔法には非常に弱く、いわゆる魔法酔いをするようだ。 閨の前に行う清浄と、ある種媚薬的な閨魔法はこの国ではお馴染みのものだ。 人によって使う強さは違うが、シンにかける閨魔法は最弱のものであるのにこの有様だ。 掛けない事も考えたが、いかんせん私のサイズの問題もありシンに痛い思いはさせたくなくて最弱で手を打っている。 「…シン、今日はどうしたい?」 私はシンを抱きしめながら、指で頬の滑らかさを楽しんでいると、シンは吐息を甘く吐きながら私の首筋に口づけながら言った。 「フォーカス様、僕は今日貴方を食べたい…。」 私はいつにないシンのおねだりに一気に熱が集まるのを感じた。ああ、私の獲物は何て淫らなんだ。 シンは私から身体を離すと、手を引いて私をベッドの前に立たせた。そして焦らすように口づけながら服を脱がしていく。私が全裸になると、私の雄々しい昂りを細い指で悪戯しながらベッドに腰掛けさせた。 そして濡れたその指を紅い舌でゆっくりと舐めると、今度は自分の服を私に見せつけるように脱ぎ始めた。いつもは私が待ちきれずにひん剥いてしまうのだが、今日はシンの希望通りに我慢だ。 次第に露わになるその肢体に私は焦らされて息が荒くなるのを感じた。 早くあの喉に、あの胸の果実に、あの美しくも可愛い昂りに食いつきたくてたまらない。 シンはそんな息が荒くなった私を見て妖艶な笑みを浮かべると、ゆっくり私の膝の上に跨った。私の高まった昂りとシンのそれが触れると、シンは小さな喘ぎ声をあげてふるりと身体を震わせた。 そして私に黒々とした艶めいた瞳を絡めさせながらゆっくり唇を寄せた。お互いの身体を揺らしながらのシンの口づけは、しっとりと甘くて柔らかくいつまでも貪っていたかった。 けれども身体の熱が上がってしまってもう我慢の限界だった。 私は性急にシンを指で解しながら嬌声を上げ続けるシンを目に焼き付けた。目尻に涙の滲んだシンは、一度高く鳴くと私の指をキツく締め上げて逝った。 腹に飛んだ白濁を私のソレに塗りつけると、私はシンを持ち上げて一気にシンを貫いた。
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