閨の中のシン※

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閨の中のシン※

シンを貫くと、甘い嬌声とシンの身体の震えが私を更に追い立てた。 私達は舌を突き入れ絡ませながら、私の膝上でシンは夢中になって同じ様に腰を動かした。 シンは淫らだ。私はこれほどまで閨に夢中になった事がなかった。 昼間の節制されたシンからは想像できないほどに乱れる姿に、私は益々煽られていった。 私が繋がったままベッドにシンを仰向けさせると、シンの良い所に当たったのか大きく鳴いた。 シンを味わう様に動いていた私は、あっという間に追い立てられてシンの腰を強く掴んで何度も突き入れた。 耐えきれないで響かせるシンの嬌声が、私の耳を犯していく。 シンの中が絡みつき、しまいにはうねる様に締め付けられると私は頭の中が痺れる様な気持ち良さで腰を震わせてビクビクとシンの中に解き放った。 何度目かのビクつきの後、私達はぐったりと重なってベッドに横たわっていた。 シンはやはり黒くて長い睫毛の影を頬に写しながら、すっかり意識を飛ばした様だった。 私は満足してシンと自分に清浄の魔法をかけると、肌の温もりと滑らかさを楽しみながらしばらく腕の中でシンを抱いていた。 シンは閨が終わると魔法が解けるせいなのか、どうなのか、いつもの節制された姿に戻ってしまう。 私の腕の中で甘えた様に寄り添って、シンの首筋から立ち登る熟す前の果実のようなツンとする甘い香りを楽しめるのも今だけだ。 甘い温もりを抱きしめながら、私はシンと出会った時のことを思い出していた。 シンはある日突然、屋敷の温室に現れた。 休暇中だった私はお気に入りの温室で本を読みながら昼からゆっくり一人酒を楽しんでいた。 突然、小さな噴水の前の開けたスペースに白いモヤに覆われた何かが、姿を見せ始めた。 それは最初ぼんやりとしていたが、徐々に姿形がはっきりと形作っていった。 最初は侵入魔法の類だと身構えていたが、ソレからは魔法の気配を感じなかった。 用心しながら見つめていると、ソレはひとりの人間の姿になった。 白いシンプルなシャツに黒い細身のズボンはその人間のしなやかさを引き立てていた。 跪いて俯いた顔は、サラサラとこぼれる黒髪に隠されて見えない。 ソレはふるふると頭を振ると、ハッとしたようにキョロキョロと周囲を見回した。 そして私の姿を見つけると弾かれたように立ち上がった。 その人間の拳は硬く握られて、酷く緊張して怯えている様だった。
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