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そうこうしているうちに、とうとう俺の番になった。
相手は…ユリア。
「レントなら遠慮なく殺れるわね♪」
ううっ…寒気が…。
「始め!」
先生が短く合図を出したので、取りあえず俺はユリアに木刀を構え飛びかかった。
「剣化!」
カキンッ
剣となったペンで俺の木刀を受け止める。そういえば、どこかに『ペンは剣より強し』って言葉なかったか…?
嫌な予感を覚えたとき、ユリアが動いた。
「それっ」
剣を振り下ろしてくる。
「ちょっ…」
慌てて剣を受け止めると。
「隙きありよ!ウェントゥス・サギッタ!」
「うおっ!?」
至近距離の魔法を、俺は慌ててかわす。そして一旦距離をとった。
「反撃だ!そいっ!」
木刀に火の魔力をまとわせてもう一度突進する。
「馬鹿ね。ウェントゥス・フーニス!」
突進していた俺はあっけなく風の縄に捕まった。
「終わりよ」
俺の首に剣を突きつけるユリア。
「はあ…降参だ…」
「勝者、ユリア・ササメユキ!」
こうして俺達の戦いも幕を閉じた。
はあ、一応、俺も魔力量は50000で属性も闇と火に、氷と消滅とそこそこ持っているはずなんだがな。まあ、学園では属性は火と闇で通しているけど。ユリアも同じ位のスペックだったはずなんだけど。
なんか、いつもユリアには適わない。もっと努力しなくてはな。というか、魔法を使いこなせるようにならないと。宝の持ち腐れだ。
その後もテキパキと試合をやっていき、1-Sの模擬戦の授業は終わりました。
…ああ、ロリーは魔武器精製の時、遅刻でいなかったから、今回は模擬戦やらないんだと。魔武器を作り次第やるそうです。
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