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「ふう。放課後か…」
俺は机の横から鞄を持ち上げながら呟いた。
「そうね。そうだ、レント、今日、買い物に付き合ってくれない?」
はい、ここで『デートだ~』とか言った奴!!これは断じてそんなものじゃないぞ!なぜなら…
「今日はお米を買おうと思って。それに買う物も多いし」
ただの荷物持ちなんだよ…。つまり、ただ良いように利用されているだけ。それに買いに行くのも食料品だからな。
え?空間魔法とかを使えばいいって?それがな、空間魔法、あるにはあるんだけど、中でぐちゃぐちゃになってしまうんだよ。だから食べ物とかには不向きってこと。
ま、という訳で俺達は放課後は買い物に行く事になった。
「まずは八百屋よ」
今、俺達は学園内の商店街に来ています。商店街を地球にあるもので例えると、ユリアいわくロンドンのレドンホールマーケットに似てる、らしい。俺には分からない。ま、一つ言える事は、この国の王都の商店街もこんな感じだって事だけだな。
まあ、それはさておき、真っ直ぐに八百屋に向かう。ユリアは無駄遣いをしない少女です。
「こんにちは、八百屋のおばさん。リンゴとサツマイモとジャガイモとニンジンとキャベツ、ある?」
「あるよ!いくつかい?」
「サツマイモとニンジンは二本、ジャガイモは五個、リンゴとキャベツは一つずつ下さい」
「はいよっ。ちょっと待っててね。…お代は1120Hだよ!」
「はい」
ユリアは金貨と銀貨を一枚、銅貨を二枚を出して払った。
この世界では通貨が世界で統一されていて、単位はヘラ、記号はH。大体価値は円と同じ。そしてお金の価値は、金板が1,000,000H、銀板が100,000H、銅板が10,000H、金貨が1,000H、銀貨が100H、銅貨が10H、鉄貨が1Hである。
「確かにいただきました!じゃあ、これが商品ね。じゃ、ありがとね~」
「ええ、また来ます」
ユリアはさっさと買い物をして、ポンポンと俺に荷物を渡す。そして俺は荷物を落とさないよう、そうっとユリアの後に続く。こうして俺達は、魚、肉、米屋にも寄り、約20分程で買い物を済ませたのでした。
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