愛を溶かす

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愛を溶かす

 14日深夜、私は半泣きでトリュフを作っていた。  残業がなければもっと早くできたのに。 「まだ?」と同棲中の彼が近づいてきた。「あと少し」と答えて1個味見。  その途端。 「もう待てない」  唇を塞がれ、彼の舌が溶けたチョコを味わった。 「作った人も食べたいな」なんて。  完成は、まだ後になりそう。
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