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戦い
俺は両手に力を込めた。周りの敵との迂闊な接触は死を意味する。
走り抜けろ。大胆に、かつ慎重に。この戦いに負けるわけにはいかない。
だが。
敵に気を取られ、あらぬ方向に力を入れすぎた。全身に伝わる振動。
「ハイ、縁石乗り上げね」
「ああ……」
車校の卒検、また不合格。頭の中で諭吉が飛んでいく。
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こちらの作品、ナレーターの新研吾(あらたけんご)(Twitter: @kengoman19761)さんに朗読していただきました！ぜひどうぞ☺️
https://www.spooncast.net/jp/cast/4313714
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