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19話 憲子とマサト
穏やかに日は暮れる。。。
The 和の我が家の横開きな玄関を開けた憲一
小上がりに目を向けると。。。
のっそりとしたギョロ目の生き物が居た。
憲一「ぎゃあああああああああああああ。」
余りにデカい声に
憲子「あ!!マサト〜。こんなとこにいたあ。笑
お帰りなさいませ〜 笑笑 かわいいよねえ。」
憲一「かわいい訳ねぇだろ!?バカ野郎!?
バカか?テメーは。。 ふじこ!! コイッ」
ふじこが偉い勢いでやってきた。
憲一「噛み殺せ!!」
憲子は抱き上げながら
「何を云ってるのよ。ねえ。まさあ。かわいいなあ。ふじこ!!だめよ!! 」
清水「社長。。落ち着いてください。」
憲一は、爬虫類系は流石に嫌いだった。
憲一「のりこぉ!!どうゆう事だ!来い!!」
憲一は未だにドキドキドキドキドキドキしている。 場合によっちゃあぶん殴る覚悟だった。。
流石に全員静か。。憲太郎は不在だった。
和室に憲一と憲子とイグアナのマサト。。。
憲一は、ドカッと胡座をかいた。。
対面で憲子とイグアナのマサト。。。
廊下に待機している清水。
憲一は般若のような顔だった。
「 この、、、ワニみたいな生き物はなんだ?」
憲子「ワニじゃないよ〜。イグアナ!?」
憲一「 マリファナ? バカ野郎!真面目に話せ!」動揺している憲一。。
イグアナが口を開けて舌をベローんとだした。
憲子「イグアナだよ〜。イグアナ!?
かわいいよ。ねぇぇぇぇぇ??!」
憲一「だから、なんで、、居るんだ?相談したか? 」
憲子「 相談したよ〜。。」
憲一「 誰にぃ?!」
憲子「お母さんとお婆ちゃん。。お預かりしたんだよ〜。一週間。。短い間だからさ。。
嫌ならマンションに居な? 見ないで済むよ。
お母さん連れてって構わないからさ。笑笑笑」
憲一は、憲子の頬を叩いた。。
「なんで、お前に合わせないとならないんだ?
おかしいだろ?」
憲子は涙一つ見せなかった。
「何故?叩くのか?流石、ヤクザ。理性より衝動ですね? 私は間違っていませんよ。
嫌なら帰って来なくてよし!?
我慢はしません。」
憲一
「ヤクザ?違うだろう?父親だ。」
憲子
「父親!違いますよ?とっくにヤクザです!
貴方は人の道に外れた人間です!!きちんと理解してください。貴方は父親なんかじゃない。
ヤクザです。」
憲一
「君の父親だ。。それは間違えるな。。」
憲子
「父親ならこんな話し合いしますか?
かわいいじゃないですか。。マサト。。」
憲一
「かわいいかあ? つーか、よく触れるよな。」
憲子
「蛇とか、ヤモリ好きですよ。私は。
兎に角、私はお預かりしました。そして、今、
話し合いしました。嫌なら帰って来なくてよし!必要なら母を差し上げますので、帰って来なくてよし! 以上!」
憲一はびっくり(・・;)。。。一つも怯まない。娘に。。。 寂しい。。。
ムカついた憲一は、絶対に帰ってきた。。
そこから一週間後
3軒先の松阪さんが手土産を引っさげてやってきた
びっくりした憲一。
松阪さんは、検挙率ナンバーワンのマル暴の刑事さん。更に検挙率を挙げる為に北州に行っていた。
指定暴力団、 九瀬会系 輻組
麻薬取締からの 一斉摘発
陣頭指揮 旅行。。。に、大活躍でTVに放送されていた。。
松阪「憲一!ありがとうなあ。。いやあ。
北州は、、大変だったああ。笑笑笑笑笑笑」
憲一「松阪さんのワニ?! そうでしたかあ」
松阪「イグアナね? かわいいだろう?笑
困ってたら、憲子がさあ。助けてくれた。
優しい子に育てたなあ。ありがとう!これ!
土産。」
憲子「いいええ。かわいい!!また、急事の際には声をかけてください?! お爺ちゃんも父も器、大きいから。笑笑笑笑笑笑笑笑笑
ねぇぇぇ。お父さん? 笑笑笑笑」
憲一「あはははははははははは。お役に立てて何よりですぅぅぅぅ。」
憲一は、超超超超超超超超超罰が悪かった。。
憲一「のの。ののり。憲子!!ちょっと。
来てください。。」
和室に憲一は正座した。。
「ごめんなさい!!」
頭を下げた。。。
憲子「 。。。。。反省してください。。。
私はいつでも、貴方の首を狙いますよ?」
一瞬もニコリともしない娘だった。。。
憲一でさえ、びびった。。。くらいに。。。
憲一
「叩いたのは悪かった。。」
憲子
「反省するべきです。しかし、、また、やるでしょう。。ヤクザですから。。貴方は。。
何度もいいますが、貴方はヤクザですから。
土台は、それで出来てますから。。父親ではありません。。私はそう理解しています。。」
憲一
「 僕は君の父親だ。。僕はそう思ってる。」
真っ直ぐに瞼も閉じずに話す 末っ子憲子に、
ちょっと 怖さを感じて、。俺を僕と、つい、
云う ヤクザの親分 憲一。。。
憲子
「 遺伝子、物理学的だけですよ。。私はそう思ってます。 」
憲一
「。。。俺を嫌い?」
憲子
「 好きではないです。 ただ、感謝はしています。私は、ヤクザな子の娘だからここに家族としていれている。立場が変われば私は美佳里さんや、修吾君、豪憲君のように生きていたかもしれないから。。それだけですね。。」
憲一は、スゲー寂しかった。。
まさか、末っ子に、、、寂しい言葉を云われるとは
思わなかったから。。。
妃香里
「 そこまでにしましょう!! 」
憲子
「 良かったあ。失礼します。 」
憲一
「 感謝かあああああ。。。 寂しい。。。」
妃香里
「仕方がないかもね。。私達。。。ダメ親な方だから。笑笑笑 開き直りましょうよ。」
憲一
「 好きではないって。。。ヤクザだって。。
父親じゃないってさ。。。」
妃香里
「 まあ、 あの子が大人になるのを待つしかないわね。。」
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