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いきなり増やされた指に、ほんの少し侵入されただけなのに下腹部の異物感が半端なくて……。
慌てて静止の言葉を発して足を閉じようとした日和美だったけれど、信武の身体が邪魔で出来なかった。
「なぁ、日和美。さっき言っただろ? 俺もゆとりがねぇんだって」
信武は日和美の抗議の声を受け入れるつもりはないのだと明言してから。
それでも日和美のなかの具合を確かめるようにゆっくりと蜜壺の中へと指が進められてくる。
「んーっ」
我慢が出来ないほど痛いわけじゃない。
だけど怖くてたまらない日和美は、必死で自分に伸し掛かっている信武を押し戻した。
「……日和美。俺の背中に爪立ててもいいから……頼む。こらえてくれ」
言葉と同時。
違和感を逃そうと、必死でに喘がせていた唇を塞がれて。
ぬるりと舌で口中をかき回された。
口蓋を撫でるように信武の舌先で擦られるたび、ゾクリとした快感が這い上がってきてだらしなく唇が緩んでしまう。
信武から与えられるディープキスは、いつも信じられないくらい心地よくて……。日和美の思考能力を鈍らせる。
クチュクチュと淫猥な水音を立てているのは上の口なのか、下の口なのか、日和美にはもう分からなかった。
キュッと指の間に胸の飾りを挟まれた日和美は、余りの気持ちよさにビクッと身体を震わせて。
それと同時、ある一点をゆるりと指の腹でこすり上げられた下腹部から、ぞわぞわと強い刺激が這い上ってきた。
「んんっ、んーっ!」
唇を塞がれたままで何も言えない日和美に、信武は執拗にそこを攻めるのをやめてくれないから。
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