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きっといま触れたなら、日和美の敏感な陰核が下着越しでも分かるだろう。
そこを押しつぶしながら隘路を探ると、中が信武に絡みつくように蠢くのだ。
「日和美ん中に俺の……ぶち込みてぇ」
仕事着にしている服はスウェット地で柔らかく、伸縮性に富んでいる。
それをもってしても、股間の辺りがギュッと布地に押さえつけられているようで、何とも苦しいから。
すりりっ……と布地越し、硬く熱を持った雄に触れたら、信武はもう止まることなんて出来なくなった。
荒い息を吐きながらズボンから男芯を取り出し解放してやると、両手でグッと握り込む。
そのままほんの少し擦ってやれば、クチュッと濡れた音がして、陰茎を伝った先走りが手指を濡らすのが分かった。
目を閉じれば、脳内に日和美の白い裸体がちらついて、トロットロに蕩けた日和美の蜜口が、信武を誘い込むみたいに淫猥に花開く。
日和美の局部の媚肉を左右に割り開くと、鮮やかな朱色なことを信武は知っている。
日和美の恥部は花弁が小さめで、下生えも薄いからだろうか。
どこか幼さを残して見えるのに、その奥の入り口をこじ開けて信武のモノを咥えさせてしまえば、懸命に信武の欲望を包み込んでくれる。
「日和美……っ!」
熱い吐息に呼応するように、手の動きが早くなって――。
「くっ……」
鈴口を覆った手のひらへ、勢いよく熱い飛沫が吐き出された。
男と言うのは因果なもので……。
一度吐精してしまえば、急速に脳が覚醒してしまう。
(やっちまった……)
手のひらに吐き出された青臭い精液を見て、これが日和美のなかへ注ぎ込まれたんだったらどんなにか良かったのに、なんてことを思ってしまった信武だ。
「日和美……」
吐息交じりに愛しい彼女の名を呼ぶと、信武は後処理のためにノロノロと立ち上がった。
いま想像したみたいに日和美を抱きたいなら、仕事を終わらせるしかない。
薄っすらと明るく見えるパソコンの画面にちらりと視線を投げかけると、信武は「はぁ……っ」と大きく溜め息を落とした。
END(2023/03/27)
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