(4)下心はありません! 純粋な人助けです!(多分)

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 そこは自分にとって不可欠かつ重要なだから、無駄使いの原因になりがちな真夜中の通販習慣をいい加減やめなきゃー!と思って。  祖父母からこの車を贈られた当初は、職場だって徒歩圏内なのに滅茶苦茶贅沢だ!と感じていたはずなのに、今こうして助手席にふわふわさん――改め不破(ふわ)を乗せていると、日和美(ひなみ)は愛車があってよかった!と痛感しているから尚更。  今日は不破が許してくれるなら、食後彼を病院に連れて行ってから、大事無ければそのまま枕や布団カバーを新調しに『ファッションセンターしまむた』にも行けたらなと思っていたりする。  『ときマカ』の掛け時計に動揺して思わず不破を外に連れ出してしまった日和美だったけれど、記憶喪失の彼を放り出すことは考えていない。  本人に面倒を見ると宣言した以上、約束は果たさねば!と思っている。 (家に帰ったら不破さんにはちょっとだけ外で待っててもらってその間に――)  危険物(とけい)はとりあえず寝室に放り込んじゃえ!と思った日和美だ。  さすがに不破と同室で寝るのは倫理的にあり得ない。 (不破さんにはリビングで寝てもらって……寝室には絶対に入らないで!って念押しするでしょ。あ、でも大事を取ってしまむたで本棚を覆い隠せる布も買っておいたら安全よね?)  
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