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闇の先へ。。。🚪
田部晴矢
俺は、17で前組長に拾われた。。。
何でもやった。。。取り立て。クスリの運び屋。。。
詐欺迄。。ナイフの使い方も。。。。
少年院にも当然お世話になりました。
本物になる為に。。。暴力は、最高峰になる為の
宝だと信じて。。。 たよ。。。 あの日迄は。
隅川組長 若頭(向坂樹興)
「おぃ。最後に、話しがあるとよ。。聞いてこい。」
ここは、病室 特室だ。。。
組長は、みるみるうちに痩せ細り、今や息をするだけ。そんな、、状態なのによ。。。
「よぉ。。孝則。来たんかよぉ。。待ってたよ。」
孝則さんは、組長の長男、、、今は亡くなってる。
俺に重ねてみてたんだ。。。似てる?分からん。。
「 お話しを。聞かせて下さい。」
組長は優しい顔をして。
「黄桜栄之助のさあ。長男坊。。彼奴にお前を預けたからな。。 いいか? 今度は、アイツの背中を拝んで、おメェの目指す極道を掴め。。
俺がしてやれるのは此処まで。。。
しっかり、、やれよ。。 またな。。
行っていい…。」
最後の言葉だ。。。
若頭に
「組長がゆう言葉を信じろ!! 間違いなく遺言だ。しっかり、働いてこい。。」
「若頭は、、、、組を継がないんですか?」
若頭
「組長が終わった時が終わりの時。昔から、俺がそう決めてた。。なあに。ずっと好き勝手に生きてきた。。俺は、ここで、引退。。。
おメェはまだまだだなあ。。。まだ、やり切れてねぇから。。 憲一のとこにいけ!!
アイツに学んで来やがれ。。。 遺言なんだから。」
この先は、黄桜栄之助成らぬ
二階堂憲一が率いる桜庭会へ。。。盃を交した。
憲一
「田部。。。お前、シャブ喰ったことあるの?」
田部
「 運び屋だけです。。 組長が許しませんでした。 俺は、組長に恩があるので。」
憲一は、雰囲気にのまれず淡々と会話をするこの男を気に入った。
田部も、赤沼も、見た目は好青年だ。。見た目は。そこも、憲一は気に入ったのだった。。
憲一
「うちは、どうゆう組織かは?聞いてるか?」
田部
「若頭の向坂に聞いています。」
憲一
「よし。。。 うちに来るか? 」
田部
「 ん? はい。。 はぃ? 」
憲一
「ここは、事務所。お前がこれから来るのは
此処じゃない。。 そこから学びなさい。。」
田部
「 え。。。あ。。はぃ。。宜しくお願い致します」
憲一
「土方居るか?」
土方
「はぃ。。」
憲一
「連れてきて。。」
土方
「畏まりました。。」
俺は、、、内心、、、ドキドキドキドキしっぱなし
噂には聞いていた…。
桜庭会は、今やクリーン。。フロント重視だと。
だけど、、息をするのが正直やっとだよ。。
迫力然り、俺の理想な極道が居たんだ。。ここに
見た目は重要だと俺は思うから。。。
尊敬したい。。。そうゆう組長だと願った。。。
土方
「こんにちは。始めまして。土方敏行です。」
スゲーーーーーーーーーーーーーーーー。。
若頭? 中堅? 分かんねぇ。。けど、、、
漢っすね。。。
「 ここ こにちわ。。。あ。。すみ、ませ。。
えと。。僕は、、田部晴矢です。」
土方
「 では、車に乗って下さい。。」
俺如きが、、、べべべべべべべべンツ。。乗ってる
緊張で、、、吐きそう。。。
俺は、両手を握りしめたまま。。窓の外を見ていた。
俺は、、、びっくり(@_@;)。。。
この街、、、知らない。。。 たぶん、スゲー
土地価格テンアゲレベル。 人のレベルも高いはずだ。。。 ヤクザが、、、住むの???
え。。。 マジで??
それまで、廃墟が似合う世界ばかりを見てきた。
クソ安いアパートで。。。俺にはそれが基本だ。。
手汗がヤバい。。。。。 死ぬ?
土方
「 着いた。 降りて下さい。 」
「は。はい。。。」
ヤバい。。。たぶん、、、逃げれない??
門松で覆われた門をくぐると、、、
日本邸です。。。 池あります。。。 カッコーん。
カッコーん。。 聞こえています。。。
俺は始めて、右手右足同時にでた。。んだ。。
土方
「 大丈夫かよ? 挨拶!! してください」
玄関から小上がりに上がる。。。
だだっ広い廊下を渡ると、障子扉がある。。
土方さんは扉を開けて
「 正座して、待っていて下さい。 」
深々とお辞儀をし、部屋から出てゆく。。。
その姿すら リスペクト!?! カッコイイ。。
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