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そう立ち上がったものの、漠然とした問題が立ちはだかる。
「……って、多すぎて全員と一度にまともな恋愛なんてできないっ……! どうやって選べばいいんだろう。それに所詮、みんな私の美しさだけが好きな上辺だけの男だし……」
そんな時、壁に掲示されている社内ポスターが目に入った。
「私たちクリエイターは、常にお客様から試されている!!」……そんな格言が目に入ってきた。
「『試す』……かぁ」
そして、ある考えを閃くのだ。
「……そうだ! 私って嘘や演技が得意な強かな女だからぁ……いろんなやり方で片っ端から男を試せばいいのよ!! そう、どれだけ振り回されても本当に私のことが好きなのかどうかを……ね!!」
善は急げ……ということで、さっそく行動開始!
こうして綾乃の「キープくんお試し期間」が、華々しく幕を上げていくのだった——。
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