あの日のこと

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「死ぬくらいなら、その命⋯⋯僕にちょうだい?」 「とみ、おかくん……」 勢いに任せて、全てをぶちまける。 「――入社してすぐの頃からずっと、君だけをが好きだった。要領よく仕事をこなすのに、私生活ではお人好し。クズ男に利用されてるのも知らず、人一倍尽くして。気付いたら、金里さんを守りたいと思うようになっていた」 「⋯⋯もしかしてそれって⋯⋯」 「もうずっと、僕は君しか見てないよ」 彼女以外は愛せない…。 とろけた表情の彼女に再び唇を押し付け、そのまま小さな身体を抱いてベッドルームに足を進めた。 ゆっくり下ろし、隙間なく身体を密着させる。 「あ……」 僕の熱い欲望を感じて彼女は小さく息を呑む。 とんだ獣だな…。なんてずるいんだろう。 しかし、もう隠せない――。
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