クリスマスイブが嫌だった…

1/1
前へ
/1ページ
次へ

クリスマスイブが嫌だった…

クリスマスが近づくとやりきれない想いが甦る… それは義務教育であった九年間… 私は勉強が出来なかった… 成績はイチ、二、イチ、二であり5段階で「1」と「2」の行進であった。 皆んながワクワク楽しい… 12月24日クリスマスイブ… でも私はその日が一番嫌だった… その日は二学期の終業式… 先生から手渡される通信簿… 勉強が出来ない事を評価される時… 先生は成績の良い子には笑顔で… 私には無表情で通信簿を手渡され… 拒絶感から手が震え頭の中が真っ白になる… 楽しいはずのクリスマスイブ… 家路が遠く公園で時間をつぶし… 帰宅後、母親が私にかける言葉を想像する… 「どうしてこんな酷い成績なの?」 必ず母親はその言葉を私にかけるだろう… その言葉を受け入れる覚悟が出来るまで… 帰宅するとこが出来ない… それを私は九年間続けていた。 だから私はクリスマスイブが大嫌いだ…
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加