第一章 盗撮男はお仕置きよ!

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「クッキー食ーべよっ!」 芽以は綺麗にラッピングされた箱を陽菜乃に見せた。 「うわぁ美味そう!芽依ナイス!」 「じゃあお茶淹れてくるねー!」 でも太るなぁ。とか言いながらるんるんな足取りでお茶を淹れに向かう芽依を見てあいつ言ってることと行動がシンクロしてないんだよなぁ、と思うメンバー達だった。 「シクシク、シクシク」 芽依が中庭を歩いていると泣き声が聞こえた。どこだーと探していると木の茂みで泣いている子がいた。泣いているときは話しかけられたくない子もいる。そのため迂闊に話しかけようという気にもなれず、悩んでいた。 「あっつ!」 首に熱いものを感じて振り向くとティーポットを首に当てている颯馬がいた。 「何、ぼーっとつ立ってるんだよ。陽菜乃が早く帰って来いって、聞いてる?」
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