復讐

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***  警察に捕まった後、ジュンゴは思った。いつか必ず復讐をすると。別にこんなの大した罪にならない。  未成年で良かったと思った。こんなものは反省した振りをしておけばいい。自分を逮捕した警察官も憎いが、やはり一番は白石仁。  あの時さっさと殺しておくべきだったのだ。目の前の少女をオモチャにするのが面白くて、つい夢中になってしまった。  トモヤと茂は役に立たない奴らだった。本当に死んだと聞いた時は、別に何も思わなかった。  しかも、茂は自分と勘違いをして殺されたらしい。不幸な奴だと思った。  しばらくは我慢の日々が続くだろうが、ジュンゴはどうもやり返さないと気が済まないタチなのだ。  自分がこうして罪を受けているのに、白石仁。あいつはどうしてのうのうと暮らしているのか。  これまで生きていて、常に誰かを蹂躙してきたジュンゴは白石仁が憎くて仕方なかった。  それと同時にジュンゴは楽しくなっていた。今まで生きてきて、こんな風に負けたと思ったのは初めてだった。  ーーいつか絶対にこの落とし前はつける。ジュンゴはそう決意し、静かに憎しみを育て始めた。  
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