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12月31日 あめ 余命を宣告された私が年を越せそうなことにとても驚いている 一年が経ったね、なんて喜んでたのも束の間(つかのま) 9月23日 とても秋晴れが気持ちいいあの日に余命を宣告されてから3ヶ月以上 3ヶ月も生きられないかも、とこんな名前のくせしてあの日に言われてから なぜかは分からないけど生きている、未だに 私が最期にのこしたいのは、ゆうくんへのありがとう この3ヶ月間、私と一緒にいてくれてありがとう 私に普通の女の子としての幸せをくれてありがとう 本当に幸せだった みんなありがとう 来年の秋にも、一緒に空が見れないかな でも、私は今日死んでしまう気がする それなら、今日の雨は少し嬉しいな 雨の音を聞くとゆうくんのことを考えられるから
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