†Dracula virus†

‡謎の施設にて(2日目)‡

は！？ガバッと起き上がった俺は全身を見回す。
なんともないが、右腕にはPAｰ073と刻まれていた…

PAって…どういう意味なんだ…
ため息をつきながら俺はベッドのフチに座る。

隣のベッドにはこちらに
背中を向けて眠るエディスがいたが

俺はエディスを起こさないように
そっとベッドから立ち上がった。

この部屋、そう言えば…
しっかりと調べてなかったな。

この部屋から脱走出来れば…

俺
アーダベルト・クレスティン
「……」

俺は部屋の中を歩き回りながら探索する
ん！奥の方にドアがあった…

俺はそのドアを開いてみる。

なるほど、トイレと浴室が一緒になってるんだな。
こういうの…ユニットバスって言うんだっけ。

天井に換気扇があるだけで
他には特になにもないな。

フレイル・エディス
「ふわあ…なにしてんの、クレス。」

あ！

俺
アーダベルト・クレスティン
「エディス！おはよう！
ちょっと耳かせ…」

エディスは耳を俺に近づけてくれた。

フレイル・エディス
「なに？(ヒソヒソ…)」

俺
アーダベルト・クレスティン
「ここからどう脱走するか
部屋のなかを見て回ってたんだ…(ヒソヒソ…)」

エディスは頷く！

フレイル・エディス
「なるほど…それで
ここにいたんだね…(ヒソヒソ…)」

俺は換気扇を指差す…