第十四章 二度目の業務提携

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 もしかしたら、もう仲良くなっているかもしれない。  お義母(かあ)さまは、初めて孫全員が揃ったから、きっとすごく喜んでいるはず。  陽向(ひなた)は人見知りしない明るい性格だし、勝大(まさひろ)くんは大人しいから、従弟(いとこ)の元気さに引っ張られそうだ。  央司(おうじ)さんも誰かに引っ張られる性格だった。それが、美那の計略に簡単に掛かった原因だろう。  でも、一度失敗したから、息子にはきちんと自分を主張することを教えてくれそうだし、これからは私たちも注意できる。  親同士の関係が微妙とはいっても、子供たちには無関係。きょうだいのように仲良くなってくれるなら、嬉しいと思える。  そんな気持ちを知るわけはない央司さんだけれど、私の言葉に、ほんの少し表情を(ゆる)めた。  「ありがとう、義姉(ねえ)さん。そして、本当に申し訳ありませんでした」  私に向かって、央司さんは深く頭を下げた。
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