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あとがき:裏話とお絵描き
「人こひ初めしはじめなり」をお読みくださり、ありがとうございます。
ご挨拶に代えて裏話などを少し…。
これは夏田がシナリオ学校の課題として提出したものを、小説に書き換えたものです。シナリオ課題のテーマは「窓」でした。サッカー部の日野君が、ピアニストの久岡君の演奏を窓越しに聴くだけだったのが、ラストシーンでは、窓をコンコン、と叩いて部屋の中に入れてもらう……という描写をとおして「二人の距離感の変化」を書いたつもり、です(うまくいったかどうか…)
また、本作のテーマは「初恋」。初恋のイメージといえば島崎藤村の有名な詩だなぁ…と想像して、ふたりを近づけるピアノ曲のイメージとしてお借りしてみました。
それから、日野君が「しまざき・ふじむら」と読んで笑われてしまう話は、私の高校時代の友が受験勉強中に実際に口走ったもので、いまだに忘れられない笑い話です。
初恋って、初恋の真っ最中はそれが恋だとはわからなくて、あとから振り返ったときに「あれがはじめてだったな」と気づくものですね。そして、ただ姿かたちに惹かれる初恋もあれば、日野君が久岡君のピアノにまず惹かれたように「その人の持つ、何か」に心惹かれるのもまた、恋ではないかと思います。うふふ、初々しいなぁ♡
お読みくださり、本当にありがとうございました。
夏田樹
最後に…お目汚しですが↓
最近お絵描きの練習もしていて、まだ人物ひとり&上半身しか描けないですが久岡君ってこんな感じ…というのを描いてみました。日野君をどーしてもかっこよく描けなくて残念ですが、貼っておきます…
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