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男はニヤリと笑い、
「何でそんな事わかるんだよ…。お前死んだ事でもあるって言うのか」
男は食べ掛けのドーナツを箱に投げ入れる様に戻すと、また私に銃口を突き付ける。
私は突き付けられた頭を傾けながら、
「医者なのよ…。私…」
と答えた。
「悪い事は言わないわ。このまま病院に行きましょう」
突き付けた銃口で更に私のこめかみを突く。
「馬鹿言うな…。そんな事したら警察に連絡が行くだろう…」
男は口の中のドーナツを飛び散らせながら言った。
私は溜息を吐き、
「死ぬよりは良いかと…」
と言い、また車を走らせる。
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