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第一章
「俺がやらなくて、誰がやる?」
龍太は、やる気満々になっていた。近所に何言われてもいいや。こんな俺でもできることがあるのだ。
そう言い聞かせ、スコップを手に道一杯に拡がる雪のじゅうたんを、狂ったようにかき始めた。
誰に言われたわけではない。しかし、誰かがやらなくてはならないのだ。
天は見ていてくれる。そう言い聞かせ、もうどうなってもいいやという気持ちで黙々と雪に向かって果敢に挑み始めた。
これには訳があったのだ・・・
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