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第四章
職場は、秋葉さんの指示通り、今日は早く仕事をあがることになった。
この秋葉さんという上司が温情のある上司で、自分の部署が寒いからと自宅からわざわざストーブを無償で提供してくれるのだ。
本当に有り難い上司で、前勤めていた独立行政法人なんて予算消化だと言って、単年度会計なので、年度末になれば必要な備品は買ってくれる申請が簡単に通っちゃったりしたのだが、民間企業はそうはいかん。
上司秋葉さんが、予算がないからとこの計らい。俺はこの上司について行こうと、本人はどう思っているか?わからないが、密かに思っていたのであった。
いそいそと、今日も自宅へ向かうのであるが、毎週寄るところがあった。
それが、千葉市稲毛区立あすなろ病院。
雪道の中を、今日ばかりはこの病院に1時間かけて徒歩で行くことになった。
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