第七章

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第七章

「早く、お家に帰ったほうがいいですよ」  トップスターマートの、いつもお世話になっているレジのおばちゃんに言われた。家の20号棟の前を雪かきしようと思ったが、軍手だけは買わなきゃと近くのスーパーに寄ったのだ。    幸い、残り3つだけ軍手はあった。スコップはあるのだ。たまたま、階段の下に自治会の人が、こういう時の為に1本しかないが、用意していてくれたみたいだ。  軍手を買い込み自分の住む20号棟へ向かった。結構雪が積もってきた。荷物を自宅に置き、まだ日は暮れていない。今のうちに、雪かきできるところまでやっておけ。  龍太は、スコップ片手に誰も見ていない孤独な闘いに挑んだのであった・・・
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