過保護幼馴染の甘辛い恋愛指南

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「うん、俺も目覚めた」  うなだれている俺を抱きしめると、和人は俺の額についばむように唇を押し付けた。 「おはよう、崇彦」 ※ ※ ※ 「昨日はたくさん泣いてたけど、気はすんだ?」 「…………」 「目、腫れてるよ」 「え」 「ふてくされてないで、鏡よく見てみなよ」  と、引っ張られて洗面所の前に来てみると、確かに俺のまぶたは腫れて厚ぼったくなっていた。  どおりでさっきから重く感じたわけだ……。 「そんな顔して学校に行ったら、委員長に心配かけてしまうよ?」 「…………」
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