終わり

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 それからほどなくして、ルブルレキスに元ハーミアの巫女がいるという噂を聞きつけて、アリアーネとの再会に至ったのだった。  「ダリアンがあっさりとカルガースに殺られてしまったのは、あなたが手引きしたからなのね」  「俺はシーレンのことも王宮内のことも知り尽くしている。ダリアンの居所を見つけ出すのは簡単なことだった」  かつてダリアンと結婚していた時があったなんて、今となっては信じがたいことだ。しかし、彼は報いを受けたのだ。アリアーネの中に、彼を憎む気持ちはもう残っていなかった。  「ハーミアが安寧の地として、ここを選んだ。これで俺にかけられた呪いは解かれたかと思ったんだが、そうではなかった。最後の試練だ。カルガースと戦わなければならない。これは俺にはきつい試練だった」  愛する妻を取り戻すには、敵国人である自分を仲間に受け入れてくれた恩人に刃を突きつけなければならない。愛する者たちを炎の中に残し、崩壊寸前のハバラを脱出して放浪の末、ようやく新たな都を作り上げようとしているカルガースをこの手で殺さねばならないのか。  かといって、やっと巡り会えた妻を再び失いたくはない。迷った末に、カルガースを死なすことなく、かつアリアーネを取り戻す方法としてああした申し出をしたのだった。  「カルガースはあんたのことが好きだったんだと思う。だけど、神の裁定だと潔く身を引いてくれた。彼はいい人だ。あの人が導く新たな国は、間違いなく繁栄するだろうね」
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