99th week until

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99th week until

「ようこそ、ようこそ! 良く来てくれたね!」 「いらっしゃーい」  次の週の土曜日、実家を訪れた私たちをお父さんとお母さんは大歓迎してくれた。  近くの駅でお兄ちゃん家族と待ち合わせをしたから、今日は私と青瀬君以外にも、お兄ちゃんとさーちゃんとしー君も一緒だ。 「父さん、今日も良い筋肉だな!!!」 「お前もな、息子よ!!!」  お兄ちゃんとお父さんが、謎のポーズを取りながら筋肉を見せ合いっこしていて、その隣ではお母さんが二人を無視して「あらー、さーちゃんもしー君もいらっしゃい」と笑っている。毎回恒例の光景に、今日も平和だなあという感想を抱く。  私はお母さん似だから、一度もお父さんと似ているねと言われた事は無い。  その代わり、お兄ちゃんとお父さんが見た目だけじゃなくて中身まですごーく似ているから、実家に帰ってくると騒々しさが2倍だ。 「そう言えば、父さん! 青瀬君を連れてきたぞ!」 「ん? おお! 君が青瀬君か! 日和と武志から話は聞いているよ!」  青瀬君に気が付いたお父さんが、傍から見ても分かるほどの物凄い力で肩をバシバシと叩く。  一瞬、遠い目をしかけた青瀬君だったけれど、なんとか気を持ち直してくれたのか、しっかりとお父さんに向かって腰を折った。 「初めまして、日和さんとお付き合いさせて頂いている青瀬と申します。今日は家族団欒にお邪魔してしまってすみません」 「うむ、うむ! 礼儀正しくて何より! 今日はめいっぱい楽しんでいくと良い! うちのバーベキューは楽しいぞー!」  高笑いしながらお庭へ向かっていったお父さんを筆頭に、それぞれがぞろぞろと家に上がる。
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