100th week until

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*** 「お、おじゃまします……」 「どーぞ」  土曜日、私はお約束通り、初めて青瀬君のマンションを訪れていた。  なんとなく予想はしていたけれど、青瀬君のお部屋はすごーくお洒落だった。さりげなく置かれている小物もきっとこだわってるんだろうなあ、って思えるし、部屋全体の色調は落ち着いているけれど、ほどよく置かれた観葉植物のおかげで全然殺風景さを感じない。 「ソファ座って、適当に寛いでてください」 「うん、ありがとう……っあ、そうだ。これ、よろしかったら召し上がって下さい。お口に合うかは分からないのですが……」  お部屋に見惚れていた私は、握りしめていた紙袋を慌てて差し出した。 「えっ? 手土産? 持ってきてくれたんです?」 「た、多少なりともご迷惑をおかけするかなと思いましたので……お菓子は苦手だと思うから、チーズとワインにしてみたんだけど……」 「はは、マジか。うわー、ありがとうございます。いただきます。じゃあ夜、一緒に食べましょうか」  青瀬君の反応を見て、ほっとする。良かった。どうやら私のセレクトは大きく間違ってはいなかったみたいだ。  昨日の夜に『彼氏 一人暮らし 手土産』で、ググりまくった甲斐があった。 「あ、次からは手ぶらで来て下さいね。誘いにくくなっちゃうんで。でも、ほんとありがとうございます」 「は、はいっ」  恐縮しながら頭を下げて、さっき促された通りソファにそっと座る。  そわそわしながらお部屋を眺めていると、青瀬君がコーヒーを手に戻ってきた。 「どーぞ。ミルクと砂糖多めに入ってます。足りなかったら言って」 「あ、ありがとうございます」  わあ、すごい。カップまでお洒落だ。
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