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良く分からないまま立ち上がらされ、そのまま向かい合うようにしてベッドの上に座る。
「万歳して」
「は、はい」
丁寧にワンピースを脱がせた青瀬君は、乱れた私の髪を撫で付けた後、きちんとお洋服を畳んでベッドの端っこに置いてくれた。
「わ、ありがと……って、青瀬君、お洋服畳むのすっごく上手! 店員さんみたい!」
そのままお店にディスプレイ出来ちゃいそうな綺麗な畳み方に、思わず感嘆の声が漏れる。
「あー、まあ、実際店員だったんで」
「へ?」
「大学の時、アパレルショップでバイトしてたんです」
「えええ! し、知らなかった!」
衝撃の事実に目を丸くしてしまった。
知り合いにアパレルショップの店員さんなんて居なかったし、そういう人達って凄くキラキラしてるから、もはや別世界の住人さんっていうイメージがあったんだけど、まさか青瀬君もそうだったとは。
「すごいね、すごいね! すっごく似合う! 青瀬君、お洒落さんだもんね! 接客も絶対に上手そうだし……あ、でもやっぱりノルマとかもあったの? なんか凄く大変そう……」
「あー、まあゆるっとしたのはありましたけど……その話って後でも良い感じです?」
そんな言葉にハッとする。しまった。確かに下着姿で質問するようなお話じゃなかった。
「ご、ごめん……黙ります……」
「後でゆっくり話しましょう。僕もあんたの話、聞きたいんで」
優しく笑った青瀬君が私の下着をそっと脱がせながら、胸元にキスを落とした。
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