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「今日の午後、小学校に物資が届くらしい」  噴火から六日目のことだった。 「取りに行けば分けてもらえるそうだ。しばらく留守にするが、一人で大丈夫か?」  望未はこくりと頷いた。 「できるだけ早く戻るから、無理しないで寝てろよ。食べ物とお湯はここに置いとくから」 「うん、ありがとう」  水を飲むと体が冷えるので、足立がお湯を沸かして魔法瓶の水筒に入れてくれていた。 「気をつけていってきてね」  足立は、おう、と笑顔で返事して、望未の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。  その手が離れてしまうのを、望未は名残惜しく感じていた。  灰はまだ降り止まない。  窓の外では、生きる意欲を奪われそうな灰色が粛々と街を埋め続けている。   
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